こんにちは!歩吉です🐧
今回から【スピーキングテスト体験記】と称しまして、僕が実際に受験した6個のオンラインスピーキングテストの詳細や感想などをご紹介していきます。
第一回である今回はTSSTというスピーキングテストを取り上げます。
試験の概要や申し込み方法、どんな人にオススメできるのかについても説明していますので、ぜひぜひお楽しみください。
Contents
TSSTをオススメできるのは…
まず結論からお伝えしますと、TSSTは全ての英語学習者にオススメできる優良テストです!
もちろん初めてスピーキングテストに挑戦する方にも大手を振ってオススメします。
TSSTの良い点・悪い点は以下の通りです。
TSSTの良い点
- 事前準備がほぼ必要ない
- 純粋なスピーキング力が測定可能
- 信頼性が高い
TSSTの悪い点
- 値段が高い
- 結果が出るのが遅い
それでは詳しくご紹介します。
TSSTとは
『英語スピーキングテスト TSST』とは、キクタンや英辞郎 on the Webでお馴染みのアルクが実施している英語のスピーキングテストです。
TSSTとは『Telephone Standard Speaking Test』の略で、その名の通り電話で受験ができるというのが大きな特徴となっています。
指定された受験期間中に電話をかけ、流れてくる自動音声の質問に対して英語で答えるだけという、めちゃめちゃシンプルな受験方法となっています。
また質問内容が英語だけではなく日本語でも流れるのも魅力の一つ。これにより「聞き取れなくて答えられなかった…」という事態が発生せず、純粋なスピーキング力を測定することが可能となっています。
質問内容は「〇〇のとき、あなたはどうしますか?」という形式となっていて、実践的な会話が意識されています。まさに“その時その場で瞬時に考え、自分の言葉で話し伝える能力を測定(HPより)”していると感じられます。
試験時間は約15分。自動音声対応のため、受験期間中は24時間受験可能。
公式HPで練習問題が公開されている。
受験料は税込8,800円(令和4年8月現在)。
受験方法
TSSTの受験は
- 公式HPで受験日程を確認する
- HPから申し込みをする
- 申し込み完了メールが指定のアドレスに届く
- 受験期間前日に受験案内メールが届く
- 電話をかけて受験する
- スコアレポートを受け取る
という流れになっています。それでは詳しく見ていきましょう。
① 公式HPで受験日程を確認する
TSSTは指定された受験期間内に、好きなタイミングで受験することが可能なスピーキングテストです。
まずは公式HPのこちらのページから「個人受験日程」をご確認ください。赤字で“個人受験日程”と書かれた部分をクリックすると、個人受験スケジュールの一覧表が見られます。
受験期間は水曜日の0時〜翌週火曜日の18時までの一週間となっていて、申し込み期間はその前々週の一週間となっています。
受験期間内に試験が受けられそうであれば、次に進みましょう!
②HPから申し込む
先ほども出てきたこちらのページの下部に進むと「TSST個人受験 お申し込み」のボタンがありますので、クリックしましょう!
すると「個人受験 お申し込み」と表示されますので、①で決めた日程で申し込みましょう(受験期間が2つ表示されますが、1つは申し込み期間外になっています)。
あとは画面の指示に従って、個人情報と支払い方法を入力して申し込み完了です。
最後の画面に表示されるご注文番号は、次の③で確認するメールが届くまでは、念の為どこかにメモしておきましょう。
③申し込み完了メールが指定のアドレスに届く
申し込み・支払いが完了すると、申し込み完了メールが指定したアドレスに届きます。
申し込み内容に間違いがないかどうか、しっかり確認しておきましょう。
④受験期間前日に試験案内メールが届く
受験期間前日の火曜日に「英語スピーキングテスト TSST受験のご案内」というメールが届きます(僕のときは13時ちょうどに受信しました)。
受験時にかける電話番号・注意事項・禁止事項などが記載されていますので、受験前に目を通しておくことをオススメします。
⑤電話をかけて受験する
ご自身の都合が良いときに受験しましょう!
受験方法は、試験案内メールに記載されている電話番号に電話をかけるだけです。
この際、受験者IDが必要になりますので、お手元に受験案内メールがあると便利です。
あとは流れてくる自動音声に従って回答しましょう。
架電についてはスマホ含む携帯電話から掛けると通話料が発生するため、固定電話から掛けるのがオススメです。
ちなみに公式HPで練習問題に挑戦できます。出題形式が気になる方はこちらからご確認ください。
⑥スコアレポートを受け取る
受験が終了すると、個人受験日程に記載された結果通知日に「TSST評価終了のお知らせ」というメールが届きます。
そのメールに記載されたURLを開き、受験者IDとパスワードを入力すると、スコアレポートが閲覧可能となります(パスワードは「TSST評価終了のお知らせ」とほぼ同時に送られてくる別メールに記載されています)。
スコアレポートにはご自身の回答内容の分析が事細かに記載されています。目を背けたくなるような結果となっていることもあるかと思いますが、「次に目指すこと」などの有用なコメントも記載されていますので、しっかりと向き合ってステップアップを目指しましょう。
スコアレポートには日本語版と英語版の2つがありますので、見比べて勉強することもできます。
またスコアレポートにはCEFR目安が記載されていないため、こちらから対照表をご確認ください。
TSSTの良い点・悪い点
ここからは実際に受験して感じたTSSTの良い点・悪い点をご紹介します。
良い点
① 事前準備がほぼ必要ない
TSSTの特徴の一つが「試験に必要なのが通話可能な電話だけ」であることです。
オンラインスピーキングテストでは
- PC & Webカメラ & イヤホンマイク
- スマホアプリ & イヤホンマイク
といった感じで、受験にメイン機器+周辺機器が必要となるのは珍しくありません。
しかしTSSTは本当に電話を掛けるだけです。
(通話料が発生しますが)スマホ含む携帯電話からでも受験できるので、出先からでも簡単に受験できます。
また周辺機器を使わないためWebカメラやマイクの設定が不要なのも魅力です。
周辺機器を使うテストの場合は動作チェックが必要なため、試験時間は実際の試験時間+動作チェックなどの時間となります。
ところがTSSTは電話を掛けるだけなので、15~20分あればすべてが終了します。
「受験しやすさ」に特化したテストと言えるかもしれません。
② 純粋なスピーキング力が測定可能
もう一つTSSTの大きな特徴と言えるのが、質問文(問題文)が日本語でも流れるということです。
他のスピーキングテストでは「あ、今の単語はじめて聞いた…」「質問文が早すぎて何を言っているのかさっぱりわからない…」など、質問文が聞き取れずに回答できないことが少なからずありました。
TSSTでは質問文が日本語でも流れることで「何を問われているのかわからなかった」ということがないため、英語のリスニング力に左右されず、純粋にスピーキング力を測定可能となっています。
質問は日本語→英語の順番で流れます。そのため“英語の質問に対し英語で回答する”という形式は確保されているのも嬉しいところです。
出題形式が気になる方はこちらから練習問題に挑戦してみましょう!
③ 信頼性が高い
これは個人的な感想も含まれるのですが、TSSTはテスト及びそのスコアの信頼性が比較的高いテストだと感じます。
まず運営しているのが“英語のアルク”です。“TSST”という試験の名称は聞いたことがなかったとしても、“英語のアルク”の名前は英語学習者であれば聞き覚えがあると思います。
「TOEIC」や「英検」と比べてしまうと見劣りしますが、それでも有名企業が実施しているテストであるというのは安心感と信頼があります。
またTSSTでは1名の受験者を3名の評価官が担当します。
AIによる自動採点を採用しているテストもありますが、やはり「会話力」の測定であればちゃんと人間に採点して欲しいと感じるものです。
人間が採点することで危惧される“偏った評価”についても、複数名の評価官が担当することでかなり防ぐことができると考えられます。
公式HPのFAQには、試験結果を履歴書に記載可能であることが明記されているのも嬉しいとろこです。
悪い点
① 値段が高い
前述のとおり「“受験しやすさ”に特化している」と感じるTSSTですが、ある一点においては“受験しにくい”と言わざるを得ません。
それは受験料が割高ということです。
TSSTの受験料(8,800円)は今回僕が受験したオンラインスピーキングテストの中で最高値です。
他の5つのテストが4,500~7,000円であることを考えると、8,800円というのは群を抜いて高いと感じると思います。
しかしながらTSSTは他のテストとは受験方法が大きく異なっているので、値段の単純比較はできません。
またスピーキングテストの値段には採点方法も関与します。大雑把に言えば、手動採点の方がAIによる自動採点より高価になる傾向があります。
前述のようにTSSTでは1名の受験者を3名の評価官が担当しますので、割高になってしまうのは仕方のないことだと思います。
② 結果が出るのが遅い
TSSTの結果通知日は前述の「個人受験日程」に明記されています。
が、見ていただくとわかるのですが、結果通知日は試験期間終了から約10日後となっています。
試験期間開始と同時に受験した場合、結果が届くのは17日後となり、半月以上も待つことになってしまいます。
僕も結果が届いたときには受験したことを忘れていたほどでした…。
即日〜数日で結果がでるテストが多い中、10日以上待つというのはとても長く感じます。
とはいえ、TSSTが採点に3名の評価官を採用していることを考えると、こちらも仕方がないことかもしれません。
そもそも手動採点は時間がかかりますし、さらに複数名が行った評価をまとめるのも手間がかかるでしょう。
信頼性の高いスコアを手に入れるための必要経費だと割り切ってしまいましょう。
まとめ
今回は英語のオンラインスピーキングテストの一つであるTSSTについて、
- 概要
- 受験方法
- 良い点・悪い点
をご紹介しました。良い点・悪い点は以下の通りです。
・良い点
- 事前準備がほぼ必要ない
- 純粋なスピーキング力が測定可能
- 信頼性が高い
・悪い点
- 値段が高い
- 結果が出るのが遅い
スピーキングテストは学習の進捗度を測るためにも継続的に受験することが望まれますが、TSSTは「値段が高い」「結果が出るのが遅い」という2点から、やや継続的な受験には不向きであると言えます。
しかし、より正確で信頼性の高いスコアを出すために必要な経費であるとも考えられるので、決して不当なものではないと思われます。
TSSTは「手軽に素早く受験できる」「質問文が日本語でも流れる」ことから受験のハードルがとても低いテストと言えます。
スピーキングテストにまだ受験したことがない方は、まずはTSSTに挑戦してみてはいかがでしょうか?
TSSTは次回ご紹介するE-CATと並び、経験の浅い方にとてもオススメのスピーキングテストとなっています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
歩吉でした🐧