スピーキングテスト

【体験記】英会話初心者必見!スピーキングテスト『E-CAT』のメリット・デメリット

こんにちは!歩吉です🐧

前回から【スピーキングテスト体験記】と称しまして、僕が実際に受験した6個のオンラインスピーキングテストの詳細や感想などをご紹介しています。

前回はTSSTを取り上げましたが、今回はE-CATについてご紹介いたします。

試験の概要や申し込み方法、どんな人にオススメできるのかについても説明していますので、ぜひぜひお楽しみください。

E-CATをオススメできるのは…

まず結論からお伝えしますと、E-CATは英語力に自信のない方・スピーキングテスト初挑戦の方にとてもオススメのテストとなっています!

E-CATの良い点・悪い点は以下の通りです。

E-CATの良い点

  1. 初心者が落ち着いて受験できるよう工夫されている
  2. 受験費用が比較的安い
  3. 待ち時間が短い

E-CATの悪い点

  1. 受験はPCからのみ
  2. 試験時間が長い

それでは詳しくご紹介します。

E-CATとは

『E-CAT (English Conversational Ability Test)』はPCを使用して受験する、インターネットベースの英語のスピーキングテストです。

運営は株式会社iTEP japan。

iTEP(International Test of English Proficiency)とは、こちらもインターネットベースの4技能英語検定のことで、各国の大学や研究機関、役所などで英語能力の測る目的で使用されているテストになります。

またiTEPは“アメリカ留学に使える英語検定”として知られており、アメリカの大学や大学院、高校の正規入学時の基準にも認定されています。

そんなiTEPが開発したE-CATは、学生や社会人の一般的な英会話能力を測定することを目的としているテストです。

E-CATの大きな特徴の一つが難易度が低く設定されているということ。

「問題文が文字でも表示される」「読み上げ速度がゆっくり」「テスト中にメモを取る時間がある」など、英会話に不慣れな方でも回答しやすくなるような工夫が凝らされています。

英会話能力を正確に測定することよりも、学習意欲を向上させることに主眼を置いて設計されています。

試験時間は約30分。受験期間中は24時間受験可能。

テストは「1 自己紹介」「2 音読」「3 トピック解答」「4 写真解答(2問)」「5 資料読解」「6 質問解答(2問)」の6パート構成。

受験にはインターネットにつながるPCとヘッドセット(イヤホン&マイク、無線接続は不可)が必要。

公式YouTubeチャンネルでサンプル試験の動画が視聴可能。

受験料は税込5,280円(令和4年8月現在)。

受験方法

TSSTの受験は

  1. 公式HPから申し込む
  2. 受験ID / パスワードが送られてくる
  3. 公式HPで「試験実施マニュアル」を確認する
  4. 都合のいいときに受験する(期限は3ヶ月以内)
  5. スコアレポートを受け取る

という流れになっています。それでは詳しく見ていきましょう。

① 公式HPから申し込む

まずは公式HPから受験申し込みをしましょう!

テストの形式は公式HPの「テストの構成」のページで詳しく解説されています。ぜひ事前にご確認ください。また公式YouTubeチャンネルではサンプル試験の動画を視聴することができます

E-CATは6つのPARTで構成されるテストになっていて、YouTubeではPARTごとに分けられた動画が公開されています。

サンプル試験には【SCHOOL】のTYPE A~Jと、SCHOOLではないもののVERSION 1~10があります。

PART1の自己紹介のみ全サンプル試験で共通となっているので、まずPART1を視聴した後、再生リストから各サンプル試験のPART2~6を視聴する形になります。

基本的にはSCHOOLと書かれていない、【VERSION】でナンバリングされたもののどれかを視聴することをおすすめします。

② 受験ID / パスワードが送られてくる

申し込みが完了すると、すぐに「E-CAT 受験申込ありがとうございました」というタイトルのメールが届きます。

申し込み内容に間違いがないことを確認するとともに、受験用IDとパスワードが記載されていることを確認しましょう。

受験用IDとパスワードを受け取ったら、その時点から受験可能となりますが、受験前に「試験実施マニュアル」を確認しておきましょう。

③ 「試験実施マニュアル」を確認する

受験前にiTEP JAPANの公式HPで、E-CATの試験実施マニュアルを確認しておきましょう。

受験前に準備するものや注意事項が記載されています。

受験の手順についても動画で解説されているので、とてもわかりやすくなっています。

④ 都合のいいときに受験する(期限は3ヶ月以内)

受験の準備が整ったら、公式HPから受験しましょう!

受験IDとパスワードを受け取ってすぐに受験できますが、申し込みから3ヶ月間受験できるので、都合の良いときをみつけて取り組みましょう。

試験時間は約30分ですが、機材チェックなどの時間もあるので、45分間ほどは集中して取り組める時間を確保しておくと安心です。

⑤ スコアレポートを受け取る

受験後5営業日以内にスコアレポートがメールで届きます

メールは「iTEP Test Result & Score Report」という英語のものと、「【E-CAT】スコアレポートをお送りしました」という日本語のものの2つが届きます。

スコアレポートの閲覧に必要なのは前者の英語のメールなので、見逃さないように注意しましょう。

なお、スコアレポートの閲覧には受験IDとパスワードが必要となります。

スコアレポートにはスコアやE-CATレベルのほか、CEFRの目安も記載されています。

E-CATの良い点・悪い点

ここからは実際に受験して感じたE-CATの良い点・悪い点をご紹介します。

良い点

① 初心者が落ち着いて受験できるよう工夫されている

E-CATの特徴は“どこまで初心者目線であること”です。

具体的には

  • スライドを用いた紙芝居方式。質問文がすべてスライドに書かれている。
  • メモをとり、答えを考える時間が用意されている。
  • 文と文の間にしっかりと間を取って読み上げている

などが挙げられます。

これらの工夫により、「質問内容を聞き逃してしまった」「何を聞かれているのか理解できず、何も答えられなかった」という可能性はグッと低くなります。

② 受験費用が比較的安い

受験費用5,280円というのは、僕が今回受験した6つの試験の中で2番目に安い値段設定です。

単純に「安ければ良い」というものではありません(前回の記事で詳しく解説しています)が、繰り返し受験しスコアアップを目指す試験においては、安い方が嬉しいのは言うまでもありません。

ちなみに、E-CATの採点方法がAIを用いた自動採点なのか、採点官による手動採点なのかは、調べたのですが明確にはわかりませんでした。

ただiTEPのスピーキングテストは手動採点であることが明記されていますし、E-CATのHPにも“採点者”という文言が出てくることから、おそらくE-CATも手動採点であると思われます。

③ 待ち時間が短い

E-CATは申し込みから受験までがとても早いです。

前述の『受験方法』でも述べましたが、E-CATは申し込みをするとすぐに受験IDとパスワードがメールで送られてきて、受験できるようになります。

「受験しよう」と思い立った10分後には受験できると言っても過言ではありません。

受験可能な期間が決められていたり、受験IDなどが発行されるまで数日かかるテストが多い中、E-CATのスピード感は頭ひとつ抜きん出ています。

またスコアの返却も5営業日以内と、完全自動採点のテストを除けばトップクラスの速さとなっています。

受験日が遠かったり返却が遅かったりするとついついモチベーションが低下してしまいがちですが、E-CATでは気持ちが新鮮なうちに受験&結果の受け取りが可能です。

悪い点

① 受験はPCからのみ

E-CATの受験はPCからのみとなっていて、スマホやタブレットは対応していません。

そのため電話のみで受験可能なTSST、スマホアプリを使用するInstaBizやVersantに比べると少々受験しにくさがあると言えます。

加えて、E-CATの受験にはイヤホンマイクが必要となります。PC内蔵のものも使用可能ではありますが、特にマイクは周囲の雑音を拾うなどして採点に支障をきたす可能性があるため、非推奨となっています。

また外付けのイヤホンマイクでも、無線接続のものは使用不可です。

致命的な欠点、というほどではありませんが、少々不便であることは事実かと思います。

② 試験時間が長い

オンラインスピーキングテストの試験時間は10~15分であることがほとんどです。

一方E-CATは試験時間が約30分なので、他のテストに比べ2倍以上長いということです。

しかし試験時間が長い分問題数が多いということではなく、考える時間を確保していたり、質問文を読み上げに時間をかけていることから、間伸びしていることが原因だと思われます。

考える時間が確保されていることや質問文の読み上げが丁寧なのは、初心者やスピーキングテストに不慣れな方には嬉しい配慮です。

しかしある程度の英語力がある人にとっては、“まどろっこしい”と感じることでしょう。

良くも悪くも“初心者向け”の試験だと言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は英語のオンラインスピーキングテストの一つであるE-CATについて、

  • 概要
  • 受験方法
  • 良い点・悪い点

をご紹介しました。良い点・悪い点は以下の通りです。

・良い点

  1. 初心者が落ち着いて受験できるよう工夫されている
  2. 受験費用が比較的安い
  3. 待ち時間が少ない

・悪い点

  1. 受験はPCからのみ
  2. 試験時間が長い

E-CATは“初心者向け”を全面に押し出したスピーキングテストで、出題形式や問題文の読み上げなど随所に初心者が受けやすくなる工夫が凝らされています。

受験料も比較的安価であり、申し込めば即日受験できるスピード感も魅力となっています。

しかし受験はPCからのみと限定されており、外付けのイヤホンマイク(有線接続)を用意する必要があるなど、ハード面での受験しやすさは他の試験に劣る部分も見られます。

また“初心者向けの工夫”がそのまま中級者以上にとっては試験時間の間伸びに感じられてしまう可能性があります。

英会話初心者やスピーキングテスト初挑戦の方にはとてもオススメできますが、中級者以上の方は別のテストに取り組んだ方が良いでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます!

歩吉でした🐧

ABOUT ME
歩吉
「英語が話せるってなんかカッコいい」と、英語が話せる人に憧れ早15年。そろそろ夢を叶えたいと英会話を始めた32歳。2022年12月からネイティブキャンプを再開、2023年8月から(ほぼ)毎日1コマ受講開始。TOEIC 730点以上 & CEFR B1以上を目指して日々勉強中!!大好きなポケモンや漫画も、英語でやれば勉強の一環😆 現在:TOEICL&R 745/CEFR B2