こんにちは!歩吉です🐧
今回は、僕が実際に受験した6個のオンラインスピーキングテストの詳細や感想などをご紹介する【スピーキングテスト体験記】の第3段として、VERSANTを深掘りします。
Contents
VERSANTをオススメできるのは…
まず結論からお伝えしますと、VERSANTはすでにある程度の英語力が身についている方や、今すぐに英語力の証明書が欲しい方にオススメのテストとなっています!
VERSANTの良い点・悪い点は以下の通りです。
VERSANTの良い点
- スマホなどで手軽に受験可能
- 結果がすぐに出る
- 有名企業が運営している
VERSANTの悪い点
- 難易度が高い
- 出題音声が不鮮明
- 自動採点のみ
それでは詳しくご紹介します。
VERSANTとは
『VERSANT』は”本当に話せる英語力の証明”と銘打ち、発話をリアルタイムで的確に処理する能力が必要とされる、実践を重視した英語力テストです。
運営は日本経済新聞社(NIKKEI)とピアソン(Pearson)。
日本経済新聞社については言うまでもなく、全国紙である経済専門紙「日本経済新聞」を発行する新聞社です。
ピアソンはイギリス・ロンドンを拠点とし、主に出版業を手がける上場企業(ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所)です。
特に教育出版市場で名前が知られており、イギリスやアメリカをはじめ、カナダやインド、オーストラリアなどで大きなシェアを獲得しています。
教育機関向けということもあり、書店などでは目にする機会も少ないかもしれませんが、日本でも各種英語学習の教科書の販売が行われています。
VERSANTの一番の特徴は、自動採点システムを使用しているため結果が出るまでの時間が非常に短いこと。受験終了から10分ほどでスコアレポートが閲覧可能となります。
出題内容としては「自然な速さの英語を聞いて、すぐに英語で答える」ことが意識されており、実際の会話シーンに沿った英語でのコミュニケーション力が試されます。
試験時間は約20分。受験期間中は24時間受験可能。
出題数は63問。出題内容は音読8問、復唱16問、質問24問、文の構築(並び替え)10問、文章要約2問、自由回答問題2問。
受験方法はスマホアプリ、ウェブブラウザ、ソフトウェアインストールの3つから選択可能。PCを使用する場合は有線接続のヘッドセットも必要(無線接続のものは採点不可となるので注意)。
スマホアプリでサンプルテストが受験可能。
スピーキングテストの受験料は税込5,500円(令和4年10月現在)。
受験方法
VERSANTには「スマホアプリ」「ウェブブラウザ」「ソフトウェアインストール」の3つの受験方法がありますが、今回は「スマホアプリ」を例にご紹介します。
スマホアプリで受験する場合、
- 公式HP&スマホアプリでテスト内容の確認
- 公式HPから販売代理店のHPに移動し、受験申し込み
- 受験番号(TIN番号)がメールで送られてくる
- TIN番号を入力して受験
- スコアレポートを受け取る
という流れになります。それでは詳しく見ていきましょう。
① 公式HP&スマホアプリでテスト内容の確認
まずは公式HPを覗きましょう!
「テストの種類」のページを開いてもらうと、テスト項目に関する動画が視聴できます。
テストを構成する「音読」「復唱」といった各項目でどのような問題が出題されるか、そしてどのように回答するべきなのかが分かります。
またスマホアプリをダウンロードすることでサンプルテストが受験できます(無料で利用可能です)。動作確認の意味も兼ねて、サンプルテストに取り組んでおくことをオススメします。
App Store
Google Play
テスト内容のイメージが湧いたら、申し込みに進みましょう。
② 公式HPから販売代理店のHPに移動し、受験申し込み
ここで注意点ですが、公式HPから受験の申し込みはできません!
申し込みの際は販売代理店を経由する必要があります。
公式HP内にある「個人で受験をご希望の方」という箇所をクリックすると、個人受験を受け付けている販売代理店の一覧が表示されます。
株式会社ディスコと株式会社ドリームブロッサムの2社がありますが、特に違いはないので好きな方を選択しましょう。ちなみに僕は「株式会社ディスコ」で申し込みました(理由は特にありません)。
株式会社ディスコであれば右帯にある「個人の方の受験 お申し込みはこちら」を、株式会社ドリームブロッサムであれば右上に表示される「ご注文(Order)」をクリックし、画面の指示に従って申し込みを行いましょう。
③ 受験番号(TIN番号)がメールで送られてくる
受験申し込みが完了すると、受験番号(TIN番号)がメールで送られてきます。
僕は株式会社ディスコで申し込んだのですが、翌営業日にはメールが送られてきたと思います。おそらく株式会社ドリームブロッサムでも大差はないかと思います。
メールの本文には受験方法や注意事項、テスト結果の返却方法について事細かに記載されています。しっかり確認しておきましょう。
④ TIN番号を入力して受験
アプリを開き「Start Test」へ進みましょう。
TIN番号を入力して「Sign In」を選択するとテストが始まります。
詳しい注意点などは公式HPの「受験の方法」をご確認ください。
⑤ スコアレポートを受け取る
受験が完了すると自動採点が始まります。続いてスコアレポートのアップロードが始まるので、両方が完了するまで待機しましょう。約10分でスコアレポートが閲覧可能となります。
スコアレポートはアプリ内から確認する方法と、Webで確認する方法の2通りがあります。
<アプリで確認する場合>
アプリのホーム画面から「Test Status」を選択し、スコアを確認したいテストの「VIEW SCORE」をタップします。
TINコードを入力するとスコアが閲覧できます。
※一度アプリを削除した場合や、受験から6ヶ月以上経過したテストについては、アプリ内から受験履歴が削除されます。その場合、スコアの閲覧はWebで行いましょう。
<Webで確認する場合>
公式HP内から「テスト結果を見る」をクリックします。
TIN番号入力欄にTIN番号を入力し「Get score」をクリックすると、スコアが表示されます。
Versantの良い点・悪い点
ここからは実際に受験して感じたVersantの良い点・悪い点をご紹介します。
良い点
① スマホなどで手軽に受験可能
VersantではスマホアプリとWebブラウザの両方で受験可能です。
スマホとWebブラウザのどちらが受験しやすいか、というのは個人差があると思うので、どちらか好きな方を選択できるというのは大きなメリットと言えるでしょう。
スマホ受験の場合はヘッドセットも不要なので、事前準備はアプリのダウンロードくらいで済むというのもかなりお手軽です。
② 結果がすぐに出る
既に何度か触れていますが、Versantでは自動採点が採用されています。
そのため受験が終了するとすぐに採点が始まり、約10分ほどで結果が返ってきます。
手動採点の場合は早くても5日ほど、長いと半月以上かかることもあるので、約10分で結果が出るというのは驚異的な速さと言えます。
急いで英語力を証明する必要が生じた場合や、履歴書の充実を図りたいときに有用かもしれません。
③ 有名企業が運営している
これはTSSTやE-CATとも共通ですが、Versantも信頼度が高いテストとなっています。
「ピアソン」の名前は英語学習者以外にはあまり馴染みがないかもしれませんが、「日本経済新聞」の名前を聞いたことがない社会人はほとんどいないでしょう。
「Versant」というテストの名前自体は決して有名とは言えませんし、自動採点に懐疑的な方もいると思います。
しかしそんな時でも「運営には日本経済新聞が関与している」と言えば、聞いている人の印象は大きく変わるでしょう。
「日本で有名な企業が運営に携わっている」というのはVersantの大きな利点であると言えるでしょう。
悪い点
① 難易度が高い
Versantは「英語を聞いてから英語で話す」という、リアルな会話シーンにおいて必要とされる能力を測定します。
そのため出題される質問の読み上げスピードが早いです。
また他のテストであるような「質問を繰り返す」ということも一部の問題を除いて行われないため、一度でちゃんと理解する必要があります。
実際の会話であれば、相手にお願いして「もう一度繰り返してもらう」「話すスピードを遅くしてもらう」ことができるので、ある意味Versantで出題される内容は実際の会話よりもハードルが高いと言えます。
英会話に自信がない状態でVersantを受験すると確実に心が折られてしまうので、TSSTやE-CATで物足りなくなった場合などに腕試しとして受験するのが良いでしょう。
僕もズタボロにやられて落ち込みましたし、スコアも最低評価でした…
このようにかなり実践的な(もしくは実践以上の)スキルが必要となるテストですので、逆に言えば、Versantでハイスコアが取得できるようであれば実践でも十分通用する英語力を持っているということになります。
英会話に自信がある方は受験してみて損はないでしょう。
(とはいえ、まずはサンプルテストに挑戦することをおすすめします。)
② 出題音声が不鮮明
上記「良い点」で「スマホなどで手軽に受験可能」と書きましたが、スマホで受験する際には一つ注意点があります。
それは「出題音声が不鮮明」ということです。
読み上げのスピードが早いことや、質問内容の繰り返しがないことももちろんきつかったですが、それ以上に「声がはっきり聞こえない」というのはかなりストレスが溜まりました…
テスト中の質問文は男声と女声で読み上げられます。
女声の方はまだいいのですが、男声がくぐもっていて聞き取りにくくなっています。
受験中に「お前ハッキリ喋れよ!」と何度もツッコミたくなりました。
とはいえ聞き取り易さには個人差がありますし、使用している端末や環境によっても変わってくるでしょう。
こちらについてもサンプルテストで確認できるので、受験を申し込む前にサンプルテストに挑戦することを強くおすすめします。
③ 自動採点のみ
これについては個人的な感情が強いのですが、自動採点というものにやや不安を感じます。
Versantでは採点基準はある程度公開されていますし、自動採点に対するFAQも充実しています。
前述の通り、運営会社も信用に足る実績があります。
ですが、本当に感情的な意見になってしまうのですが、「会話能力は人間に判定してもらいたい」という気持ちがあります。
そして世の中には僕と同じ様に感じている方も少なからずいると思います。
個人的な学習の進捗目安として使うでのあれば全く問題ないですが、他人に対して英語力を証明するツールとして使用する場合は、ある意味で疑惑の目を向けられる可能性があるということは覚えて置いても良いと思います。
まとめ
今回は英語のオンラインスピーキングテストの一つであるVersantについて、
- 概要
- 受験方法
- 良い点・悪い点
をご紹介しました。良い点・悪い点は以下の通りです。
・良い点
- スマホなどで手軽に受験可能
- 結果がすぐに出る
- 有名企業が運営している
・悪い点
- 難易度が高い
- 出題音声が不鮮明
- 自動音声のみ
Versantは実践的な会話力を測定することを目指したスピーキングテストで、「質問の読み上げスピードが早い」「質問を繰り返さない」など、出題内容もかなり実践的です。
スマホとWebブラウザの2通りの受験方法が選べる点や、自動採点を導入していて結果の返却スピードが早い点などが特徴です。
しかしそれだけに出題難易度が高く、また自動採点に抵抗がある方にはやや受け入れ難い側面もあります。
人を選ぶテストにはなってしまいますが、決してオススメできないというものでありません。
中級者以上である程度英語力に自信があり、自動採点に抵抗がない方には良い力試しになることは間違い無いでしょう。
興味が出てきた方はぜひぜひ挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
歩吉でした🐧