スピーキングテスト

【体験記】Linguaskill Generalってどんなテスト?

こんにちは!歩吉です🐧

僕が実際に受験した6個のオンラインスピーキングテストの詳細や感想などをご紹介している『スピーキングテスト体験記』の第5回はLinguaskill Generalをご紹介します。

いつも通り試験の概要や申し込み方法、どんな人にオススメできるのかについても説明していますので、ぜひぜひお楽しみください。

Linguaskill Generalをオススメできるのは…

まず結論からお伝えしますと、Linguaskill Generalは”ある程度インターネットやパソコン操作に慣れた人”であれば全ての英語学習者にオススメできます!

正直に言ってしまうと、僕は定期的に受験するテストとして、このLinguaskil Generalをえらびました!

ですが、大手を振って万人におすすめできる試験ではないことも確実です。

そんなLinguaskill Generalの良い点・悪い点は以下の通りです。

Linguaskill Generalの良い点

  1. 信頼性が圧倒的に高い
  2. 程よい難易度
  3. 受験料が良心的

Linguskill Generalの悪い点

  1. 遠隔監視システムの使い方が複雑
  2. 受験マニュアルの印刷が必須(プリンターが必要)

それでは詳しくご紹介します。

Linguaskill Generalとは

『Linguaskill(リンガスキル)』とは、ケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)によって開発されたオンライン型の英語4技能テストです。もちろん結果は外国語の運用能力の国際標準であるCEFRに完全準拠しています。

Linguaskillには日常生活における言語能力のテストである『Linguaskill General(もしくは単に Linguaskill)』と、ビジネスに特化した『Linguaskill Business』の2種類がありますが、今回はLinguaskill Generalを扱います。

“英語4技能テスト”とご紹介したとおり、本来は「Reading」「Writing」「Listening」「Speaking」の4技能全てを対象としたテストですが、それぞれ1技能だけのテストを受験することも可能です。

受験中はWebカメラを利用した遠隔監視システムが導入されており、上智大学や立教大学、中央大学などの複数の大学の入学試験で利用することが可能となるなど、自宅受験が可能なオンラインテストでありながらそのスコアの妥当性や信頼性が確保されています。

スピーキングテストの内容は

  • 1, インタビュー:自分自身についての質問に答える(10問)
  • 2, 音読:センテンスを読み上げる(8問)
  • 3, プレゼンテーション:与えられたテーマに関するスピーチを行う
  • 4, 情報説明:提示された画像やグラフに関するスピーチを行う
  • 5, 質疑応答:1つのトピックに関する5つの質問に対し、自身の意見を述べる

という構成になっていて、回答にはさまざまな場面に応じた英語力が必要とされます。

試験時間は約15分。受験可能端末はPCのみで、Webカメラとマイク及びヘッドフォンが必須(Webカメラのみ、PC内蔵のものでも可)。受験期間中は24時間受験可能。

受験料は税込4,500円 + 手数料400円(令和5年4月現在)。

受験方法

Linguaskill Generalの受験までの流れは

  1. Googleなどの検索エンジンで「Linguaskill 河合塾」と検索
  2. 自宅受験の環境要件を確認する
  3. 受験申し込みをする
  4. 「自宅受験のご案内」メールが届く
  5. 受験する
  6. 結果が届く

という感じになっています。はっきり言って、受験するまでがLinguaskill Generalの最大の難所となっていますので、ここでしっかりとご確認ください。

① Googleなどの検索エンジンで「Linguaskill 河合塾」と検索

いきなりですが大きな注意点があります。

Linguaskill GeneralはLinguaskillのHP(日本ケンブリッジ英語検定機構のHP)からは申し込むことができません!

ついでに言えば販売代理店へのリンクも用意されていません!!
(厳密に言えば“ない”わけではないですが、使い勝手が悪すぎてほぼ機能していません)

なので販売代理店である河合塾のページに辿り着くために、『河合塾』の名前も一緒に検索する必要があるのです。

検索すると上位に河合塾のサイトで『ケンブリッジ英語検定 4技能CBT リンガスキル』というページが表示されますので、そのページにアクセスしてください。

② 自宅受験の環境要件を確認する

河合塾のサイト内にあるLinguaskillのページにアクセスできたら、まず始めにやっていただきたいことが自宅受験の環境要件の確認です。

『自宅受験』→『自宅受験 環境要件』

と進み、お使いのPCやWebカメラが遠隔監視システムの環境要件に適合しているかどうか確認しましょう。

遠隔監視システムはLinguaskillの要といって差し支えないレベルで重要なので、ここでつまずくと先へは進めません。

③ 受験申し込みをする

お使いの機材が環境要件に適合しているようであれば、受験を申し込みましょう。

『申込方法』→『お申し込みはこちら』

と進み、画面の案内通りに手続きを進めてください。

④ 「自宅受験のご案内」メールが届く

受験申し込みを進めていくと、『申込完了』や『入金確認』などさまざまなメールが届きます。

その中でもとりわけ重要なのが

  • ・【Linguaskill】自宅受験のご案内
  • ・Linguaskill 17 is inviting you to attend an assessment.

これら2通のメールです。

まず『【Linguaskill】自宅受験のご案内』には、これからどのように受験を進めていくかのフローが記載されてます。

「試験日までにどんな準備が必要なのか」「試験日当日にはどのようなことをするのか」について詳しく書かれているので、事前にしっかりと読んでおきましょう。

時間に余裕をもって作業を進めておかないと、いざ受験しようとしたときに手間取ってしまい受験できなかった…なんてことが起きかねません(未遂ですが経験済み)。

またメールには「受験票」と「自宅受験マニュアル」も添付されています。これらは受験当日には印刷して手元に持っておく必要があるので、事前に印刷しつつ内容を確認しておきましょう。

そして『Linguaskill 17 is inviting you to attend an assessment.』は遠隔監視システムに関するメールです。

全文が英語で記載されていますが、ちゃんと読んでおきましょう(翻訳システムを利用しても良いと思います)。

⑤ 受験する

④で挙げた2通のメールが届いたら受験可能となります。受験期間はメールの発信日から1ヶ月です。

まずは受験に絶対必要な「受験票 (Login Information)」と「リンガスキル自宅受験用マニュアル」が手元にあることを確認してください。

繰り返しとなりますが、これらは事前に印刷してください。

「スマホやタブレットで表示する」や「サブモニターで表示する」といったことは不正行為と見做されます。

受験票とマニュアルが手元に準備できたら、あとはマニュアルに沿って進めていきましょう。流れとしては

  • ① 遠隔監視システムのセットアップ
  • ② 受験者及び受験環境のチェック
  • ③ リンガスキルの立ち上げ
  • ④ 受験
  • ⑤ 受験完了報告と遠隔監視システムの終了

となります。一つ一つの操作が結構複雑ですので、マニュアルの通りに丁寧に操作しましょう。

②の受験環境のチェックでは、Webカメラを使った360°の室内撮影が求められます。不正が疑われないよう、またはいかがわしいものが映り込まないよう、予め室内の清掃を行なっておくことを推奨します。

またLiguaskillでは受験完了後にメールで「完了報告」を行う必要があります。

受験後ということもあり忘れられがちなので、気をつけておきたいところです。

Linguaskillの受験環境について

『リンガスキル自宅受験用マニュアル』の3ページに記載されている【順守事項】を読むと、受験環境についての細かい注意点が確認できます。

特に“部屋”についての記載が多く、その中には
 ・テストを受ける部屋や机の上に置いてよいのは、下記「3. 受験に際して準備いただく機材・資材」に記載のあるものに限る
というものがあります。

字面通りに解釈した場合、本当に机を置いただけの何もない部屋を用意し、そこにPCなどの受験に必要な物品を持ち込んで受験しなければならなくなります。

しかしこれでは、多くの一般家庭での受験は困難となってしまいます。

これについて河合塾に問い合わせたところ、
 ・元から部屋に設置されているもの(デスクトップPCやモニター、本棚など)は不正の対象にならない。
 ・ただしPCやモニターなどは、電源をオフにしたりタオルで覆い隠すなど、不正利用ができない状況にした上で、環境チェック時にビデオ撮影して欲しい
ということでした。

字面通りに厳密に対応しなくても、ある程度常識の範囲内で不正が疑われないように気をつけていれば良さそうです。

⑥ 結果が届く

受験完了後(完了報告後)、2週間以内に結果レポートが郵送されてきます。

結果レポートに記載されているのはスコアとCEFRレベル、あとは受験日や個人情報のみで、他のテストであるような学習アドバイスはありません。まさに証明書、という感じです。

他の試験と異なり、Linguaskillの結果レポートはコピー防止が施された用紙に印刷された一点ものです。

再発行については明言されていませんが、ケンブリッジ英語検定の結果は再発行できるようなので、Linguaskillもおそらく再発行可能だと思われます。

しかし手間も時間もかかるので、郵送されてきた結果レポートは大事にしまっておくのがよいでしょう。

Linguaskill Generalの良い点・悪い点

ここからは実際に受験して感じたLinguaskill Generalの良い点・悪い点をご紹介します。

良い点

① 信頼性が圧倒的に高い

僕が受験した他のスピーキングテストも、InstaBiz以外については大手や有名企業が関与していて、それなりに信頼性があるものとなります。

しかしLinguaskillは頭ひとつ抜けて信頼性が高いと言えるでしょう。

Linguaskillを提供しているケンブリッジ大学英語検定機構は、その名の通り英国の超名門大学であるケンブリッジ大学の一部門です。

ケンブリッジ大学英語検定機構はLinguaskillの他に、ケンブリッジ英語検定(Cambridge English Qualifications)やアイエルツ(IELTS)といった試験を提供しており、中でもケンブリッジ英語検定は世界130カ国、25,000以上の機関によって英語力の証明として認定さています。

また前述の通り、Linguaskill自体も自宅受験可能なテストでありながら大学の入学試験で利用が可能となるなど、そのスコアが公的に認められていることが伺えます。

オンラインスピーキングテストの中ではトップクラスの信頼性を保持していることは間違い無いでしょう。

② 程よい難易度

これは個人的な感想という面が強いですが、出題される問題は程よい難易度であったと感じています。

手も足も出ず無言を貫いてしまうような問題はなく、かと言ってめちゃくちゃ簡単というほどでもありません。

Versantなどに比べると、かなり気持ちよくテストを終えることができました。

また獲得したスコアを見てみると、他のテストではA1~A2だったCEFRレベルがLinguaskillのみB1でした。しかもギリギリではなく、もう少しでB2が届きそうなスコアとなっています。

そのとき出題された問題との相性もあるかと思いますが、それでもLinguaskillは解答しやすいテストではあると思います。

③ 受験料が良心的

Linguaskillの受験料は税込4,500円です。手数料として他に400円かかりますが、それでも4,900円というのはオンラインスピーキングテストの中でも最安水準です。

実際今回僕が受験したテストの中でも最安値で、次点がE-CATの5,280円です(僕が受験した令和4年1月頃はE-CATの方が少しだけ安かったです)。

スピーキングテストは英会話力の向上のために、繰り返し受験することが望ましいテストです。そうなると当然、受験料は安いに越したことはありません。

『最安』。これ以上の評価はありません。

悪い点

① 遠隔監視システムの使い方が複雑

既に何度も触れていますが、Linguaskillは受験するまでが大変です。

その一番の理由が遠隔監視システムの存在です。

自身の顔を写したり、机の上や部屋の中を撮影したり、受験中も裏でずっと作動させていたり…なかなか厄介な存在です。

しかも招待メールや、システムの操作画面は全て英語になっています。もちろん受験マニュアル(日本語)を見れば問題なく操作できますが、初めて使うシステムを英語で、しかも受験直前に行わなくてはならないというのは結構辛いです。

テスト自体の受験時間は15分ほどでしたが、システムのセットアップや事前チェックを含めると、合計で1時間弱はかかります。決して“お手軽”とは言えないテストになります。

しかしながらこれだけ手間のかかることをして受験するからこそ、Linguaskillのスコアは信頼されているのでしょう。

幸いマニュアルが丁寧に作られているので、ゆっくり着実に操作することで乗り越えましょう。

② 受験マニュアルの印刷が必須(プリンターが必要)

Linguaskill受験の難所であるリモート監視システムの操作は、マニュアルがあれば乗り越えることができます。

しかしそのマニュアルは印刷しておかないと受験時に見ることができません。タブレットやスマホなどの電子機器、そしてサブモニターは使用不可です。

また同様の理由で受験票も印刷が必要です。

受験票は1ページですが、マニュアルは18ページあります。そしてマニュアルが必要とされる操作はなかなか複雑なものになるので、印刷はカラー推奨です。

カラーで18ページ印刷するのは自宅でもちょっと気が引けますし、コンビニなどを利用する場合は結構な金額になってきます。

マニュアルは改訂されるまでは使い回せるので、一度印刷したら次回受験するときまで大切に保管しましょう。

まとめ

今回は英語のオンラインスピーキングテストの一つであるLinguaskill Generalについて、

  • 概要
  • 受験方法
  • 良い点・悪い点

をご紹介しました。良い点・悪い点は以下の通りです。

・良い点

  1. 信頼性が圧倒的に高い
  2. 程よい難易度
  3. 受験料が良心的

・悪い点

  1. 遠隔監視システムの使い方が複雑
  2. 受験マニュアルの印刷が必須(プリンターが必要)

Linguaskill Generalはオンラインスピーキングテストで最安水準の受験料と、他のテストから頭ひとつ抜けた圧倒的な信頼性を兼ね備えたテストです。

出題難易度も程よい塩梅となっていて、手も足もでない…ということにはならないと思われます。

しかしながらテスト結果を保証するための遠隔監視システムの操作が複雑で、あまりPC操作に慣れていない人にはかなりハードルが高いものとなっています。

また受験には受験票と自宅受験用マニュアルを印刷して用意する必要があるため、自宅にプリンターがない方にとっては“受験自体が困難”と感じるかもしれません。

このように万人にオススメできる試験ではありませんが、マニュアルは一度印刷すれば次回の受験時にも使用できます。遠隔監視システムの操作もマニュアルさえあればなんとかなりますし、それこそ一度経験しておけばハードルは下がります。

そして最安水準の受験料と圧倒的な信頼性は、これらの欠点を補ってあまりあるものだと感じます。

PC操作に自信があれば、ぜひ一度受験してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございます!

歩吉でした🐧

ABOUT ME
歩吉
「英語が話せるってなんかカッコいい」と、英語が話せる人に憧れ早15年。そろそろ夢を叶えたいと英会話を始めた32歳。2022年12月からネイティブキャンプを再開、2023年8月から(ほぼ)毎日1コマ受講開始。TOEIC 730点以上 & CEFR B1以上を目指して日々勉強中!!大好きなポケモンや漫画も、英語でやれば勉強の一環😆 現在:TOEICL&R 745/CEFR B2