オンライン英会話を始めてみたものの
いまいち効果があるのか分からない…
教材が多すぎてどれをやるか迷ってしまう…
他の人がどんなレッスンを受講しているのか気になる
という方も多いのではないでしょうか。
今回はオンライン英会話『ネイティブキャンプ』が運営している会員向け掲示板『ネイティブキャンプ広場』で公開されている
という質問に寄せられた回答を集計し、ネイティブキャンプ会員が他の会員に勧めたくなる優良教材のランキングを作成しました。
ランキング上位の教材については実際に受講してみましたので、その感想についてもお話ししていきます。
今回の記事は主にネイティブキャンプを利用している方に向けた内容となりますが、他のオンライン英会話でも同じような教材はあると思いますので、参考にしていただけるかと思います。
Contents
会員に人気のネイティブキャンプ教材10選
今回の質問に寄せられた回答は63件で、オススメの教材に言及していた回答は59件でした(令和7年現在)。
複数教材を挙げている回答も多くあり、その場合は挙げられていた全ての教材に1票を追加したため、総票数は88票となっています。
ちなみにネイティブキャンプ広場は会員以外でも閲覧は可能ですが、書き込みができるのは現役の会員のみとなっています。
そのため今回のランキングは、現在進行系でネイティブキャンプのレッスンを受講している方の生の声を反映していると言えます。
1位:デイリーニュース(20票)
20票を獲得し1位となったのが『デイリーニュース』です。
複数回答の形式とはなりますが、59人の回答者のうち20人、つまり1/3が推奨していたことになります。
自分で興味のある記事を選べ、リスニングとスピーキングの両方をバランスよく学べているように感じます。
色々分かるし、楽しいし
日々ボキャブラリーも自然に増え、時事ネタなども含めて話せるようになるので、これらが特に私の推し☆彡教材です。
https://nativecamp.net/message-board/detail/60411
概要
『デイリーニュース』はその名の通り、時事ニュースを用いた教材です。
レッスン名は『デイリーニュース』ですが、ニュース番組や新聞記事のような内容というよりも「今世界で話題になっているトピック」を教材として扱います。
そのため堅苦しい内容ではなく、読み物として気軽に楽しめるような教材になっています。教材のレベル(難易度)も3~10の8段階で設定されており、初心者から上級者まで各人のレベルに合わせて取り組むことができます。
扱う内容は「ビジネス/経済」「科学/テクノロジー」から「健康」「スポーツ」「アート」など幅広く、またレベルの異なる3つの記事が毎日公開される為、飽きが来ない設計となっています。
レッスンの構成にはレベル毎に多少の差異がありますが、概ね
- 単語の確認
- 記事本文のリスニング
- 記事に関する一問一答(選択式)
- 音読
- 記事に関するディスカッション
- 復習
という流れになっています。
「聞く(リスニング)」「読む(音読)」に加え「自分の考えを相手に話す(ディスカッション)」能力を鍛えることができる、バランスの良い構成です。
感想
なんだか難しそうな印象があり避けていたのですが、受講してみたらとても楽しかったです。
ディスカッションパートでは質問に対する自分の考えを、瞬時に英語にして話す必要があるため、スピーキング力もちゃんと鍛えられそうです。
少なくともレベル3~4の教材であれば予習は必要なく、適当に教材を選択して「今すぐレッスン」で気軽に受講できます。
唯一苦戦するとしたらディスカッションパートですが、時間や先生を変えて同じ教材でレッスンすることもできるので、スムーズに喋れるようになるまで何度も挑戦してみるのも良さそうです。
英語以前に自分の思考をまとめるのが苦手な方には書籍『0秒思考』がオススメです。
この本の内容とトレーニングは、きっと力になってくれるはずです。
2位:カランメソッド(18票)
僅差で2位となったのは『カランメソッド』です。
他のレッスンと異なり受講には課金アイテムであるコインが必須となりますが、それでも2位に食い込むだけの魅力があると認められているようです。
練習(復習)すればするほど速攻で効果が見えるので、シンドイけど楽しい。
他の教材だとつい、やりっぱなし、復習なし、で過ぎ去ってしまっていますが、カランは復習そのものなので、カランのおかげで力がついてきてます。
英語脳の瞬発力も鍛えられるし、リスニングと口の英語筋のトレーニングにもなっています。
https://nativecamp.net/message-board/detail/60411
概要
通常の4倍のスピードで英会話を習得することができるという、人気の学習方法です。
通常のレッスンとは異なり、先生がナチュラルスピードで問いかけてくる内容に対して、こちらもナチュラルスピードで回答する、というのをひたすらに繰り返していくのが特徴です。
レッスン中はテキストを閉じ、先生は質問を一切受け付けないのも特徴の一つです。
とにかく『大量の英語を浴びて、英語を口から出して、体に染み込ませる』という戦略を取ります。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
感想
「通常の4倍のスピードで習得できる」かどうかは分かりませんが、着実に「リスニング」と「口から英語を発する」という経験値を積むことができます。
他の方もおっしゃっていますが、カランメソッドは“筋トレ”です。
筋トレを続けることで身体は鍛えられ基礎がしっかりとしますが、実践の経験値と技術を身につけることはできません。
カランメソッドで筋トレしつつ、他の教材を使って実践トレーニングを行うのがオススメです。
3位:フリートーク(12票)
2位のカランメソッドから少し差をつけられ、3位は『フリートーク』です。
『フリートーク』は教材を使用しないので厳密に言えば今回のランキング対象外ですが、多くの方が「力がつく」と感じているようなのでご紹介します。
自分の好きな話が教師と話せてたのしみながら英語を覚えられる。
フリートークは、話が盛り上がるのでオススメです!!
フリートークで相手を笑わせる
https://nativecamp.net/message-board/detail/60411
概要
読んで字の如く、『フリートーク』のレッスンではそのままフリートークをします。
特定の教材は存在しません。人によっては先生と相談し、ネイティブキャンプでは扱っていない教材を使用したレッスンを受講している人もいるようです。
なんでもできる自由度の高いレッスンですが、それゆえに他のレッスンに比べ自分から積極的に発言してく必要があります。
やや上級者向けのレッスンと言えるでしょう。
感想
気の合う先生と自由に話すのは楽しいのは確かですが、やや扱いが難しいというのが正直な印象です。
まず他のレッスンに比べ、先生との相性がダイレクトに影響します。
『フリートーク』を受講するときは「他のレッスンを受講したことがあり、もう一度話してみたいと感じた先生」を選択するのが無難でしょう。
他には先生のプロフィール欄を確認し、経歴が気になる先生を選択して話を聞いてみるというのも面白いです。
ただし「先生に質問するばかりになり話を聞いていたらレッスンが終了した」なんてことにもなりかねないので、聞くばかりではなく発言することを忘れないようにしましょう。
話題が尽きるとしんどい時間が発生してしまうので、まずはレッスン時間を15分など短めに設定するのがオススメです。
4位:5分間ディスカッション(7票)
4位は『5分間ディスカッション』です。3位のフリートークほどではないですが、こちらも自由度が高いレッスンです。
やはり自由に発言する機会が多いほど「力がつく」と感じられているようです。
自分で考え話すことがメインなので、スピーキング力が伸びたと思います。
5分ディスカッションは、過去にやったトピックも色々違う先生で何度も受けています。
最近は、ただ答えるだけでなく英語の相槌とか、新しく覚えた単語、イディオムなども混ぜ、次は違う言い方で話してみたり、英語っぽいリズムも出せるように意識して、それらが毎回試せる(笑)絶好の練習の場だと思って取っています。同じトピックを何回もやっていると、はじめはなかなか言葉にならないのですが、講師の助けなどでその内容の文がたくわえられ、そのトッピクについてかなり話せるようになってきます。予習はしていないですが、何回も受けていると話せるようになってきました。いろいろなトピックに挑戦していきたいです。
https://nativecamp.net/message-board/detail/60411
概要
用意されている100個のトピックから一つを選び、先生とそのトピックについて5分間のディスカッションをします。
ディスカッション後には発音やフレーズについての復習時間があり、その後また別のトピックを選んで同じ流れを繰り返します。
トピックとして用意されているのは「趣味」「旅行」などの単語となり、そのトピックについてどんな話をするかは生徒の自由です。
自由度が高いため難易度もやや高めですが、『フリートーク』に比べると「トピックが決まっている」「時間による区切りがある」ことから比較的取り組みやすいレッスンとなっています。
感想
楽しいことには楽しいんですが、選択するトピックによっては全く話せなくなってしまうこともありました。
「Hobbies(趣味)」や「Jobs(仕事)」は分かりやすくていいのですが、「Change(変化)」「Love(愛)」「Friendship(友情)」などは正直何を話せばいいのか分かりませんでした…。
トピックは事前に確認できるので、慣れるまではどんな話をするのか大まかに決めてから受講するとスムーズです。
「自由に話したいけどフリートークはちょっとハードルが高い」と感じている方にオススメです。
5位:TOEIC®︎L&R TEST対策(6票)
1~4位にランクインした教材(レッスン)とは異なり、『TOEIC試験対策』の教材が5位にランクインしました。
ネイティブキャンプには『TOEIC®︎L&R TEST 800点対策(新形式)』と『TOEIC®︎L&R TEST 600点対策(新形式)』の二つの教材がありますが、今回はそれらを区別せず、まとめて集計しています。
英検やtoeic対策のレッスンは、検定を受けるつもりのない自分には関係ないと思っていましたが、挑戦すると予想をはるかに超えて楽しくためになる。しかも予習はできないように設定されている。
リテンション力もついてきて、今の私にとっては良いことづくめの教材です。講師の力量にあまり左右されないので、迷わずサドンでどんどん受けれるのも嬉しいところ。
https://nativecamp.net/message-board/detail/60411
概要
先生と一緒にTOEICテストの対策を行う教材です。
前述の通り『800点対策』と『600点対策』の2つがありますが、その中でさらに、TOEIC L&RテストのPart1~4(リスニングセクション)とPart7(リーディングセクションの長文読解問題)に対応した5つの教材が用意されています。レッスンを受講する時は、その5つのPartに対応した教材の中から一つを選択することになります。
レッスン中は基本的に
自分で解く→先生と一緒に復習する
という流れになっていて、先生と会話しながらTOEIC対策が可能です。
感想
英会話レッスンを受けながらTOEICの対策ができるので一石二鳥…だと思ったんですが、正直に言うとわざわざ対人レッスンで受講する必要はないと感じました。
先生側は特別TOEICに優れているわけではないので、基本的には音声の操作を行ったり、解答を教えてくれるだけです。当然TOEICの攻略法などは教えてくれません。
TOEIC教材は自習ができるようにも設計されているので、TOEIC対策がしたいのであれば自習で教材に取り組み、何か疑問があればレッスンを受講する形が良いと思います。
6位以下
6位から10位にランクインした教材については簡単にご紹介します。
6位:英検®︎二次試験対策(4票)
英検(実用英語技能検定)の二次試験対策用の教材です。
3級〜準1級までの各級に合わせた教材が用意されており、「音読」「イラスト問題」「質疑応答」など、細かく対策することが可能です。
大きな流れはTOEIC対策教材に似ています。しかしTOEICと異なり英検の二次試験は面接試験なので、対人レッスンを受けて対策することには大きな意味があると感じます。
英検を受験する予定がある方はぜひ利用していただきたい教材です。
7位:文法, Side by side, Grammer in Use(3票)
(出典:https://nativecamp.net/textbook#series, https://cambridge-university-press.jp/material/giu_br-2/)
同率7位にランクインしたのは『文法』『Side by side』『Grammer in Use』の3つの教材です。
『文法』はその名の通り文法が学べる教材です。英文法を基礎から鍛えたい方に向けた教材となっています。
『Side by side』は中学・高校の文法や語彙、リーディングや発音を学習する教材です。カラフルなイラストが豊富で、視覚的にも楽しめるのが特徴です。
最後の『Grammer in Use』はネイティブキャンプの教材ではないのですが、3名の方が勧めていました。それだけオススメの教材ということだと思います。
ケンブリッジ大学出版局から出版されている実用英文法書で、世界中に多くのファンがいるようです。気になる方はこちらをチェックしてみてください。
10位:スピーキング, 日常英会話(2票)
(出典:https://nativecamp.net/textbook#series)
10位には『スピーキング』と『日常英会話』がランクインしました。
『スピーキング』はその名の通り話す力を鍛える教材です。イラストが表示され、そのイラストについて「何に使うものなのか」「彼らは何をしているのか」といった質問に英語で答えます。
『日常英会話』は教材ではなくコースの一つで、初級・中級・上級の2つが用意されています。
コースとは複数の教材を組み合わせて作られたカリキュラムのことで、初級は『文法』、中級と上級は『文法』『トピックトーク』『5分間ディスカッション』で構成されています。
複数の教材をバランスよく学んでいきたいなら、コースを選択するのも悪くない選択肢だと思います。
まとめ
今回はネイティブキャンプ広場に投稿された質問をもとに、会員に人気の「力がつくオススメ教材」をランキング形式でご紹介しました。
上位5教材は
- デイリーニュース
- カランメソッド
- フリートーク
- 5分間ディスカッション
- TOEIC®︎TEST 対策
という結果でした。
やはり積極的に発言する機会がある教材で「力がつく」と感じている方が多い傾向がありました。
中でも『デイリーニュース』は59名中20名がオススメしていて、英会話を学びながら話題のトピックスに触れられることが人気の秘訣のようです。
実際に僕自身も今回初めて『デイリーニュース』を受講してみましたが、思った以上に勉強になり、そして楽しかったです。人気なのも納得です。今後も継続して受講していくつもりです。
皆さんも受講する教材(レッスン)に迷ったときは、今回ご紹介したものの中から選んでみてはいかがでしょうか?
もしまだオンライン英会話に登録していないのであれば、ネイティブキャンプなら7日間無料トライアルが開催されていますのでぜひ体験してご検討ください。
ご参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
歩吉